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脳挫傷受傷後、保存治療だけで済んだ軽度の脳損傷患者の方は、事後にご注意を

2011年06月06日

〜高次脳機能障害〜

単車や自転車などに乗車中、
もしくは歩行者が交通事故にあった場合に、
開頭手術をせずに
短期間の入院による保存療法だけで済む軽度のケースにも、
高次脳機能障害が発生することがよくあります。



〜Aさん(男性、事故時29歳)のケース〜


Aさんは事故で脳挫傷、外傷性くも膜下出血
及び足指の開放骨折を受傷しました。

脳損傷の程度は手術を要するものではなく、
12日入院した後は経過観察となり、
約1年後に症状固定となりました。


症状固定後の後遺障害等級認定では
高次脳機能障害は否定され、
頭部神経症状の12級が認定されました。

Aさんは足指の可動域制限12級との併合11級が認定されたので、
併合11級に基づき保険会社と示談しました。

そのときの示談金は600万円でした。



Aさんは飲食店の店長でしたが、
示談後も道がわからなくなったり、
勘定計算や注文を記憶することに支障を来したりするようになりました。

経営者からもおかしいと言われ、
退職も考えなければならない程になってしまいました。

Aさんは支障が大きいのに
示談金600万円では賠償金としては少なすぎると考え、
当事務所に御相談にお越しになりました。


まず、当事務所は、Aさんから相談を受け、
高次脳機能の心理学的検査を受けてもらうことにしました。
その結果は、やはり高次脳機能障害でした。


そして、自賠責保険会社に異議申立した結果、
高次脳機能障害9級と足指の機能障害12級の
併合8級に等級変更されました。

その後、後遺障害8級を前提に、
紛争処理センターにて裁定となりました。

Aさんには当初の示談金600万円以外に
自賠責保険の11級から8級への上昇差額分488万円と
示談金3639万3866円の
合計約4127万3866円を
上乗せすることができました。

このケースでは、最初の症状固定の際に、
主治医が高次脳機能障害についての可能性を
大きくないと考えていたことが、
高次脳機能障害の発見を遅らせた原因
と推定されます。

主治医は治療者の立場もあり、
悲観的結果の発見は遅れがちになります。

Aさんには、
もともと異常所見があったはずですが、
経験例の多い弁護士等の専門家でないと
なかなか判別は困難だと思われます。


解決後、
やはりAさんは退職することになってしまいました。
1度目の解決金だけでは家族が路頭に迷っていたところです。




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